中小企業診断士に登録するためには、試験に合格するだけではなく、試験合格後に、実務補習等を15日以上受講すること等が要件となっています。
実務補習は、先輩中小企業診断士の指導の下、中小企業を対象とした経営診断等を実際に行うものです。
5日間の期間ではありましたが、日常業務と並行しての実務補習でしたので、その期間中はいかに実務補習のための時間を捻出するかに苦労しました。ただ、実務補習が終了した後に振り返ってみると、受講生6名が協力して、最終的には約100頁にも及ぶ経営診断書を作成し、具体的な改善策等を経営者にプレゼンするなど、大変充実した時間でした。
日常の弁護士業務では、既に発生した法的問題を、どのように解決していくかを考える機会が多いのに対し、今回の実務補習では、中小企業の現状分析を踏まえつつ、将来の方向性を確定させ、それを実現するための具体的方策を検討する機会が多くありました。そのため、普段の弁護士業務とは異なる着眼点から対象企業を分析することが多く、最初は戸惑いましたが、新鮮な経験でした。
また、日常の弁護士業務では、具体的な主張を、文字(書面)で伝える場面が多いのですが、今回の受講生の方々は、収集した情報を基に図やグラフを作成し、それを駆使して説明をする能力に長けていました。このような能力は、今後の弁護士業務の幅を広げるためにも必要不可欠なものですので、自らのPCスキルの向上を図りたいと考えています。
中小企業診断士の登録のためには、残り10日間の実務補習を受講する必要があります。一つでも多くのことを得られるよう機会にしたいと考えています。
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