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神奈川県弁護士会 副会長就任のご報告
長谷山尚城コラム

2025.04.04

このたび、令和7年度において、神奈川県弁護士会の副会長を拝命いたしました。弁護士登録から22年、そして独立開業から16年、これまで多くの方々に支えられながら業務に邁進してまいりましたが、このような重責をお預かりすることとなり、身の引き締まる思いでおります。 

神奈川県弁護士会は、1800名を超える会員を擁する全国有数の規模を誇る弁護士会です。その活動は、司法制度の適正な運営、弁護士業務の発展だけでなく、社会正義の実現や人権擁護といった公益的使命の遂行にも広く及びます。 

本年度、畑中会長が掲げたテーマには「多様性・装置・矜持・承継」という4つのキーワードが示されています。 

社会全体において多様性を尊重し、また、弁護士会に集う会員一人ひとりの多様性を尊重し、それぞれが持つ専門性や価値観を活かすための環境整備は、極めて重要な課題です。弁護士会自体が、社会と司法とを結び、社会正義を支える装置であることを常に意識し、制度として機能させていくことが求められます。 

私たち弁護士は、その役割に誇りと責任を持ち、専門家としての矜持を胸に、日々の業務と向き合っていかなければなりません。そして、これまでの歴史と信頼を次の世代へと承継していくことも、弁護士会役員としての大切な使命だと受け止めております。 

私は相続分野を中心に、多くの高齢者やご家族、事業承継を控える中小企業の方々と向き合ってまいりました。法的な課題の背後にある人の想いや関係性を丁寧に受けとめる姿勢は、弁護士会の運営にも通じるものと信じています。 

副会長として、会員の皆様が安心して専門性を発揮できる環境を整え、また県民のみなさまにとって弁護士会がより身近で信頼される存在となるよう、誠心誠意努めてまいります。 
今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。