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2023年を迎えて
豊田秀一コラム

2023.01.18

本年もよろしくお願いいたします。

早速ですが、現在の法曹養成システムの下では、年末年始にかけて、司法修習を終了した新たな弁護士が多く誕生します。日々、目の前の仕事に追われる毎日ではありますが、年明けからは、新規登録弁護士の方々とお会いする機会も増え、私の時はこうだったなどという話をしていると、私も歳をとったのだなとふと感じてしまいます。

最近は、弁護士、裁判官、検察官などの法曹関係者を扱うテレビドラマも多くなりました。今クールのドラマでは、司法試験合格に向けて勉強に励むロースクールを舞台としたドラマが始まりました。これまでのテレビドラマでは、司法試験合格後が扱われるものが大半で、私の記憶が正しければ、司法試験合格前のロースクールをテーマとするドラマは、初めてなのではないかと思います。

年明けの第1話では、司法試験合格を目指して毎日必死に勉強に取り組むロースクール生の姿が描かれており、ロースクールに通っていた当時の記憶が蘇ってきました。司法試験合格という目の前の目標達成を重視するのか、それとも、司法試験合格後を見据えた勉強をするのか、司法試験に受からなければ法曹にはなれないことを考えると難しいテーマではありますが、今後、どのような展開になるのかが楽しみです。

私は、ロースクールに入学して初めて、実務家の先生方とお会いしました。法曹への漠然とした憧れを持って始めた勉強ですが、ロースクールに入って、実務家教員から現場の話を聞いて、法律はこのように使われているのかと具体的なイメージを持てたことが、司法試験の勉強にも役立ったと感じています。

司法試験に受からなければならないというプレッシャーからは解放されましたが、ご依頼いただいた案件にベストを尽くすという点では、司法試験合格以上のプレッシャーを感じることも多くあり、試験合格後も研鑽の必要性は変わりません。

本年は、中小企業診断士の登録を考えています。何か一つでも、新たなことに挑戦する年にしたいと考えています。