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多重債務

よくあるご質問

最近、「おまとめローン」というものがよく宣伝されています。私は、今のままでは返済できないので、何らか整理をしようと思っていますが、その手段として、任意整理をするか、「おまとめローン」を利用するのか、で悩んでいます。どちらの方法がよいでしょうか?

弁護士からの回答

「おまとめローン」とは、複数の業者から借り入れをしている場合に、ひとつの業者(銀行等)からまとまった金額を借りて(その金額を他社に対す返済に充てて)、借金を一つにまとめるということを言います。このような「おまとめローン」を利用すると、これまで何社にも返済をする必要があったのが一つの業者にだけ返済すればよくなります。また、「おまとめローン」の場合は、通常のキャッシングよりも、利息が低い場合が多いので、これまでよりも支払いが楽にな場合があると言えます。
  しかし、①そもそもおまとめをする前の借金に関しては、利息制限法による引き直しをしないで、業者の言い値(約定利息)にて支払ってしまうことが多く、利息制限法にしたがって引き直し計算をした場合よりも多くの金額を支払わなければならないことになります。また、②仮に利息がこれまでよりも低くなったとしても、まとめたかなりの金額に対してそれなりの利息がつくことは間違いありませんので、最終的な完済までに支払う利息の額はかなりの額になることが予想されます。
  これに対して、任意整理の場合には、上述したように、①すべての借金に対して利息限法に基づく引き直しを行いますので、そもそもの総額が減額されることが予想されます②また、上述したように、将来の利息がカットされ、元本のみの返済となりますので、経済的な負担は相当小さくなります。
  以上の点から、生活再建という視点から考えた場合には、任意整理を行った方がよいと考えます。

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