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相続・遺言

よくあるご質問

【遺産の調査方法を教えてください。】父が急死したため、母と兄弟5人で相続することになったのですが、遺産分割の話合いで末弟の私には発言権が与えられず困っています。父の遺産には複数の不動産と多額の預金があるはずですが、母や兄、姉らは「お前は黙っていろ。」の一言で、わけも分からぬまま「遺産分割協議書」への署名を求められています。後々後悔したくないのですが、私が一人で父の遺産を調べることはできませんか。

弁護士からの回答

不動産や預金を調査することはある程度できます。しかし、まずは「遺産目録」の作成と交付を求めましょう。

不動産は市区町村において固定資産評価証明書または名寄帳を取寄せること、預金は各金融機関において残高証明書または取引履歴明細書の開示を求めることで、遺産をある程度把握することができます。これらの書類の取得のためにはいずれも複数の書類が必要になりますので、個別の市区町村または金融機関の窓口に問い合わせてください。
もっとも、これらの方法によっても、全ての遺産を調査しきることは現実的ではありません。そこで、まずは他の共同相続人に「遺産目録」の作成と交付を求め、お父様の遺産の範囲を確定することが有効です。この方法をとっておけば、後に隠し遺産が見つかった際に遺産分割の効果を争う可能性も残されます。
なお、交渉において、ご自身での提案がどうしても難しければ、弁護士を間に入れることも検討されてみてはいかがでしょうか。

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